新生に向けて出発 2
AT&T再生の困難な局面の指揮をとるチャールズ・L・ブラウン会長は、
「わが社の使命は世界的規模の活動と、情報の管理を主たる要素としている・・・
それは情報時代の国際化を意味している」
・・・と語っています。
やや迫力不足のきらいはありますが、激しい技術革新と競争の時代に入り、しかも政府の規制に対する態度がなお不明確なときであるだけに、やむを得ないのかもしれません。
これに対し、たとえばボストン大学のスタンリー・M・デービスのように、「普遍的サービスこそAT&T文化の核であり、彼らはそれを手直ししないで、おろかにも棄ててしまった」と慨嘆しているものもあります。
他方においてコーネル大学のアルフレッド・E・カーンは、
「ベル・システムは、かつてはよいことのために、その結果に課税したり、それを利用したりする権力を持った福祉国家であった」。
しかし「これからは個人的ユーザーよりも企業に、ローカルな電話利用者よりも、長距離電話利用者に所得再配分を引き起こすことになろう」と述べています。
たしかにAT&Tが公益事業的体質を変えて、競争力の促進に重点を切り替えるためには、このような転換が必要です。
そのためには、現在行われつつあるような電話料金制度の改革が重要です。