長距離料金値下げの理由
慎重だったKDDは97年12月になって、国際通信に限ってインターネット電話サービスを、子会社のKCOMで始めると発表しました。
日米間の通話は1分30円です。
方針転換についてKDDは、
「エアチケットにもファーストクラスとエコノミークラスがあるのと同じように、国際通信にも品質に応じたサービスがあってもいい」
・・・と説明していましたが、インターネットFAXとインターネット電話が国際通信事業者にとって無視できない存在になった、というのが本音でしょう。
日米間をつなぐインターネット電話のコストは実は1セントだ、という話を米国のインターネット業者から聞いたことがあります。
通信業界における価格破壊はとどまるところを知りません。
NTTは、1985年の民営化以後96年までに実施した値下げの総額は1兆2200億円(基本料、公衆電話料などの値上げを差し引くと9900億円)にのぼる、といっています。
しかし、もともと日本の電話料金は長距離通話でもうけ、市内通話の赤字を補填する構造になっていたから・・・
値下げというより、長距離料金がコストに近づいてきた、といったほうが正しいともいえます。